第1章 生殖生理
2 女性内分泌
4)卵胞発育・卵の成熟・排卵・受精・着床
【問題】
卵胞は(1)、(2)、(3)、(4)、(5)と発育する。
(1)は一時卵母細胞の周囲を1層の扁平上皮様細胞が取り囲んだものであり、この段階で(6)を開始し、(7)の段階で停止する。
(1)の扁平上皮様細胞が(8)へと分化したものが(2)であり、(8)が重層化した状態を(9)と呼ぶ。一次卵胞が(9)に達するまでに約(10)日を要する。(9)は卵胞腔の有無によって卵胞腔の存在しない(11)と卵胞腔が形成された(12)とから成る。透明帯は(13)の段階で形成される。
2-cell 2-gonadotropin theoryとは、(14)が(15)受容体を持ち、(16)から(17)を産生。(18)に(19)受容体が発現し、(20)が(19)により活性化し、(17)から(21)が合成される。
卵胞発育はGn依存性により3段階(Gn非依存性、Gn感受性、Gn依存性)に分類される。(22)から(23)まではGn非依存性、(24)から(25)までの約(26)日はGn感受性であり、月経周期に伴うGnには直接的には影響を受けないが、(27)は月経周期に伴うGnの増加により急速に発育し、排卵前卵胞に至る。
卵胞発育にはTFG-βスーパーファミリーに属する(28)などのパラクライン・オートクライン因子が関与する。
卵胞期初期に上昇したFSHが抑制されるとFSHに依存した卵胞発育に抑制がかかり卵胞数が選択される。首席卵胞から分泌される(29)と(30)が下垂体に作用してFSH分泌を抑制し、単一卵胞を制御している。
ヒトでは血中E2が(31)(32)持続することでポジティブフィードバックによりLHサージが惹起され減数分裂が再開する。減数分裂がきたす経路としては(33)が関与する。こうして胎児期に第一減数分裂前期の網糸期で停止していた卵細胞は減数分裂を再開し、(34)で再び停止する。こうした核分裂の進行を(35)という。(35)に伴って小胞体分布の再構築(36)が起こる。
卵巣におけるLH受容体は顆粒膜細胞、莢膜細胞にのみ存在し、卵細胞には存在していないため、卵細胞における(35)や(36)には顆粒膜細胞、莢膜細胞からの(37)が関与している。
卵祖細胞は胎齢(38)週頃に最多で約(39)個、出生時には(40)個、月経開始頃には(41)個となり閉経頃には(42)個となる。
排卵は、卵胞壁頂部の(43)と卵胞基底部の(44)により卵胞が破裂し卵が放出される。(43)はコラーゲンの融解・菲薄化、(44)はプロスタグランジンの作用で平滑筋が収縮し卵胞内圧が上昇することによる。
受精は、雄性配偶子と雌性配偶子が融合して新たな遺伝子構成をもつ細胞が形成される現象である。精子は精巣内で減数分裂を終了し、精巣上体において成熟したあと射精される。射精直後の精子は受精能力を有していないが、(45)によって受精能が顕在化する。これを(46)という。射出精子は卵子透明帯への接着の準備を完了すると同時に透明帯通過および卵細胞との融合に必要な(47)ならびに(48)を起こすことが可能となる。
卵子に到達した精子は(49)によって卵丘細胞層の細胞間質を通過する。卵丘細胞層を通過した精子は透明帯に到達する。透明帯は糖タンパク(50)によって構成されている。精子が透明帯に結合すると先体が胞状化し、酵素(51)を放出するが、この過程を(52)と呼ぶ。また、(47)による推進力で透明帯に小孔をあけながら通過する。細胞融合を司る分子としては精子側では(53)がある。卵子表面の分子は(54)と命名されている。
精子進入後に卵子は(55)が再開する。卵子の半数体の染色体が囲卵腔に(56)として放出され、残りの染色体は(57)を形成し、精子由来の染色体は(58)を形成し、両前核は卵子の中央部に移動。合体して減数分裂は終了する。
着床とは(59)現象である。
ヒト子宮内では胚の着床に関して受容可能な時期を着床ウインドと呼び、排卵後(60)日と推定されいてる。
子宮内膜上皮細胞に発現する接着因子として(61)がある。
【解答】
1 原始卵胞
2 一次卵胞
3 前胞状卵胞
4 胞状卵胞
5 グラーフ卵胞
6 減数分裂
7 第一減数分裂前期の網糸期
8 顆粒膜細胞
9 二次
10 120
11 前胞状卵胞
12 胞状卵胞
13 前胞状卵胞
14 莢膜細胞
15 LH
16 コレステロール
17 アンドロゲン
18 顆粒膜細胞
19 FSH
20 アロマターゼ
21 エストロゲン
22 原始卵胞
23 前胞状卵胞
24 前胞状卵胞
25 胞状卵胞
26 65
27 胞状卵胞
28 GDF-9
29 エストラジオール
30 インヒビン
31 200~300pg/mL
32 2~3日
33 cAMP
34 第二減数分裂中期
35 核成熟
36 細胞質成熟
37 パラクライン
38 20
39 700
40 100
41 30~40
42 1000
43 融解・菲薄化
44 内圧
45 女性生殖路内を移動する
46 capacitation
47 hyperactivation
48 先体反応(acrosome reaction)
49 ヒアルロニダーゼ
50 ZP1、ZP2、ZP3
51 アクロシン
52 先体反応
53 Izumo
53 Izumo
54 Juno
55 第二減数分裂
56 第二極体
57 雌性前核
58 雄性前核
59 胚盤胞が子宮内膜上皮へ接着・侵入し絨毛構造を形成するまでの一連の
60 排卵後約7±2
61 トロフィニン