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生殖専門医を目指す産婦人科医のブログです

2024-08-01から1ヶ月間の記事一覧

産婦人科診療ガイドライン 婦人科外来編(2023年版) CQ322 子宮卵管造影で卵管に異常所見が見られた場合の取り扱いは?

CQ322 子宮卵管造影で卵管に異常所見が見られた場合の取り扱いは? A1 卵管間質部閉鎖の所見が得られた場合は、機能性閉鎖を除外する(B)。 A2 両側の卵管近位部閉鎖と診断された場合は、選択的卵管通水、卵管鏡下卵管形成術あるいは体外受精を検討する(B…

産婦人科診療ガイドライン 婦人科外来編(2023年版) CQ321 男性不妊治療は?

CQ321 男性不妊治療は? A1 男性不妊症の原因検索は泌尿器科医と連携して行うことが勧められる(B)。 A2 乏精子症に薬物治療を行う(C)。 A3 軽度の乏精子症、精子無力症に対して人工授精を行う(B)。 A4 重度の乏精子症、精子無力症に対して体外受精・顕…

産婦人科診療ガイドライン 婦人科外来編(2023年版) CQ320 原因不明不妊に対する対応は?

CQ320 原因不明不妊に対する対応は? A1 女性の年齢、不妊期間、社会的背景などを考慮して、検査・治療方針を提案する(A)。 A2 一次検査では特定できない病態について説明し、原因を明らかにするために二次検査を行う(B)。 A3 女性の年齢と不妊期間を考…

産婦人科診療ガイドライン 婦人科外来編(2023年版) CQ319 不妊症・不育症診療時に判明した潜在性甲状腺機能低下症かつ/または甲状腺自己抗体陽性の取り扱いは?

CQ319 不妊症・不育症診療時に判明した潜在性甲状腺機能低下症かつ/または甲状腺自己抗体陽性の取り扱いは? A1 甲状腺自己抗体の有無、血中TSH、fT4値、不妊治療の方法などを総合的に判断し、必要に応じL-T4補充を行う(C)。 A2 必要に応じて甲状腺疾患に…

産婦人科診療ガイドライン 婦人科外来編(2023年版) CQ318 不妊症の原因検索としての一次検査は?

CQ318 不妊症の原因検索としての一次検査は? A1 基礎体温測定(B) A2 超音波検査(A) A3 内分泌検査(B) A4 クラミジア抗体検査あるいは核酸増幅検査(B) A5 卵管疎通性検査(B) A6 精液検査(A) A7 経管因子検査(B ) ランキング参加中doctor's life

生殖専門医対策 ~他職種試験から その4~

他職種ではないのですが、拾った問題を載せておきます。 産科婦人科遺伝診療学会 過去出題問題 G-band検査の解像度は5~15Mbである oG-band検査は5~15Mb(Mega base = 10万塩基) ちなみに FISH法=25~50Kb マイクロアレイ = 10Kb~ 産科婦人科遺伝診療学…

生殖医療ガイドライン(初版2021年版) CQ40 逆行性射精に対する治療に三環系抗うつ薬であるアモキサピンは有効か?

CQ40 逆行性射精に対する治療に三環系抗うつ薬であるアモキサピンは有効か? A 逆行性射精に対する治療にはアモキサピンは有効である(B)。 ランキング参加中doctor's life

生殖医療ガイドライン(初版2021年版) CQ39 男性不妊に対するクロミフェンクエン酸塩は有効か?

CQ39 男性不妊に対するクロミフェンクエン酸塩は有効か? A ゴナドトロピンおよびテストステロン値が低い乏精子症症例においては精子濃度および運動率改善が期待できる(B)。 p.143のタイトルが誤植(塩酸→酸塩)ですね ランキング参加中doctor's life

生殖医療ガイドライン(初版2021年版) CQ38 勃起障害を伴う男性不妊症に対しホスホジエステラーゼ(PDE9)5阻害薬は有効か?

CQ38 勃起障害を伴う男性不妊症に対しホスホジエステラーゼ(PDE9)5阻害薬は有効か? A PDE5阻害薬は、勃起障害を伴う男性不妊症に対して有効である(A)。 ランキング参加中doctor's life

生殖医療ガイドライン(初版2021年版) CQ37 精巣内精子採取術施行前にY染色体微小欠失検査は推奨されるか?

CQ37 精巣内精子採取術施行前にY染色体微小欠失検査は推奨されるか? A1 顕微鏡下精巣内精子採取術前にはY染色体微小欠失検査を行う(A)。 A2 Y染色体微小欠失が認められた場合、患者が希望すれば遺伝カウンセリングを受けられる環境を整備する(B)。 ラン…

生殖医療ガイドライン(初版2021年版) CQ36 不妊治療を受ける患者に必要な情報提供と精神的支援は? 心理学的・教育的介入は不妊治療を経験する不妊患者(カップル)の心理、社会的アセスメント・サポート(支援)に有効か?

CQ36 不妊治療を受ける患者に必要な情報提供と精神的支援は? 心理学的・教育的介入は不妊治療を経験する不妊患者(カップル)の心理、社会的アセスメント・サポート(支援)に有効か? A1 不妊患者(カップル)には、不妊治療一般に関する情報とともに、実…

生殖医療ガイドライン(初版2021年版) CQ35 反復着床不全にタクロリムス・LDA等の免疫治療は有効か? 危険性は? タクロリムス・LDA等は不妊治療に有効か?

CQ35 反復着床不全にタクロリムス・LDA等の免疫治療は有効か? 危険性は? タクロリムス・LDA等は不妊治療に有効か? A1 反復着床不全に対する低用量アスピリン・グルココルチコイドによる治療は有効である可能性がある(C)。 A2 反復着床不全に対する治療…

生殖医療ガイドライン(初版2021年版) CQ34 子宮内膜スクラッチは生殖補助医療の成績向上に有効か?

CQ34 子宮内膜スクラッチは生殖補助医療の成績向上に有効か? A1 子宮内膜スクラッチが着床に与える影響は定まっていない(C)。 A2 対象患者、子宮内膜へのアプローチの方法、施行時期、回数など一定の見解は得られていない(C)。

生殖医療ガイドライン(初版2021年版)CQ33 反復着床不全に高濃度ヒアルロン酸含有培養液は有効か? 高濃度ヒアルロン酸を含む胚移植用培地は不妊治療に有効か?

CQ33 反復着床不全に高濃度ヒアルロン酸含有培養液は有効か? 高濃度ヒアルロン酸を含む胚移植用培地は不妊治療に有効か? A1 胚移植用培地に付着性化合物として高濃度ヒアルロン酸を加えることで、臨床的妊娠率と出生率が向上することが示されている(B)。…

生殖医療ガイドライン(初版2021年版)CQ32 反復着床不全にTh1/Th2測定は推奨されるか?

CQ32 反復着床不全にTh1/Th2測定は推奨されるか? A1 末梢血を用いたTh1/Th2測定は反復着床不全の診断に有効である可能性がある(C)。 A2 子宮内膜を用いたTh1/Th2測定は反復着床不全の診断に有効である可能性がある(C)。 A3 複数回の良好胚移植で妊娠が…

生殖医療ガイドライン(初版2021年版)CQ31 反復着床不全にSEET法は有効か? SEET法は不妊治療に有効か?(反復着床不全に限らない場合)

CQ31 反復着床不全にSEET法は有効か? SEET法は不妊治療に有効か?(反復着床不全に限らない場合) A1 反復着床不全において無治療群と比較してSEET法が臨床的妊娠率を改善させるか否かは現時点では不明である。しかしSEET法により臨床的妊娠率の改善を認め…

生殖医療ガイドライン(初版2021年版)CQ30 子宮内最近叢検査は生殖補助医療の成績向上に有効か?

CQ30 子宮内最近叢検査は生殖補助医療の成績向上に有効か? A1 本検査の不妊治療における有効性については、明らかとなっていない(C)。 A2 子宮内細菌叢に変化が認められた場合にLactobacillus属を優位にするための確立された治療方法は認められない(C)…

生殖医療ガイドライン(初版2021年版)CQ29 反復着床不全に子宮内膜胚受容能検査は推奨されるか? 子宮内膜胚受容能検査は不妊治療に有効か?

CQ29 反復着床不全に子宮内膜胚受容能検査は推奨されるか? 子宮内膜胚受容能検査は不妊治療に有効か? A1 反復着床不全症例において子宮内膜受容能検査の結果に基づく個別化胚移植を行う(C)。 A2 反復着床不全症例以外では、得られている胚数が限られてい…

生殖医療ガイドライン(初版2021年版)CQ28 配偶子・胚・卵巣の凍結保存を実施する施設の要件と注意点は?

CQ28 配偶子・胚・卵巣の凍結保存を実施する施設の要件と注意点は? ヒトの配偶子・胚・卵巣組織などを凍結保存する施設は、 A1 生殖補助医療の実施登録施設であり、倫理委員会の審査・承認を受ける(A)。 A2 保存容器設置室は施錠可能でなければならない(…

生殖医療ガイドライン(初版2021年版)CQ27 凍結融解胚移植におけるホルモン調整周期は、自然周期に比べ優れているか? 凍結融解胚移植におけるホルモン調整周期は、自然周期と比較して有効か?

CQ27 凍結融解胚移植におけるホルモン調整周期は、自然周期に比べ優れているか? 凍結融解胚移植におけるホルモン調整周期は、自然周期と比較して有効か? A1 ホルモン調整周期は自然周期と妊娠率、出生率において同等の有効性をもつ(A)。 A2 ホルモン調整…

生殖医療ガイドライン(初版2021年版)CQ26 凍結融解胚移植の効果・安全性は? 凍結融解胚移植は新鮮胚移植と比較して有効か?

CQ26 凍結融解胚移植の効果・安全性は? 凍結融解胚移植は新鮮胚移植と比較して有効か? A1 high responderでは初回の凍結融解胚移植において、新鮮胚移植に比べて出生率を高める可能性がある(B)。 A2 凍結融解胚移植が胎児の発育や母体の妊娠合併症の発症…

生殖医療ガイドライン(初版2021年版)CQ25 新鮮胚移植の有効性は?

CQ25 新鮮胚移植の有効性は? A1 全胚凍結後の凍結融解胚移植と比較し、新鮮胚移植は累積妊娠率・出生率は同等である(B)。 A2 採卵決定時に血中プロゲステロン値上昇を認める場合に新鮮胚移植を避け凍結融解胚移植を行う(B)。 A3 採卵決定時に菲薄な子宮…

生殖医療ガイドライン(初版2021年版)CQ24 黄体補充は有効か?(新鮮胚移植) 新鮮胚移植における黄体補充は生殖補助医療の成績向上に有効か?

CQ24 黄体補充は有効か?(新鮮胚移植) 新鮮胚移植における黄体補充は生殖補助医療の成績向上に有効か? A1 新鮮胚移植においてプロゲステロン製剤を用いた黄体補充は不妊治療に有効である(B)。 A2 黄体補充としてプロゲステロン製剤の投与経路は経口、経…

生殖医療ガイドライン(初版2021年版)CQ23 人為的卵活性化処理は生殖補助医療に有効か? 人為的卵活性化処理の安全性は?

CQ23 人為的卵活性化処理は生殖補助医療に有効か? 人為的卵活性化処理の安全性は? A1 Caイオノフォアによる人為的卵活性化処理(artificial oocyte activation, AOA)は、ICSIにおける受精障害に対して有効な治療法である(B)。 A2 ICSIとICSI-AOAで先天…

生殖医療ガイドライン(初版2021年版)CQ22 精子の強拡大による選別(IMSI、PICSI)は有効か? 高度な精子選別技術は生殖補助医療に有効か?

CQ22 精子の強拡大による選別(IMSI、PICSI)は有効か? 高度な精子選別技術は生殖補助医療に有効か? A 生殖補助医療における高度な精子選択技術を行うことを考慮してもよいが十分な根拠はない(C)。

生殖医療ガイドライン(初版2021年版)CQ21 assisted hatchingは有効か? assisted hatchingは生殖補助医療に有効か?

CQ21 assisted hatchingは有効か? assisted hatchingは生殖補助医療に有効か? A1 assisted hatchingにより妊娠率が向上するという報告もあり、現時点では症例に応じて施行が許容される(B)。 A2 assisted hatchingにより多胎妊娠が増加する可能性を否定で…

抗リン脂質抗体症候群 診断基準

A.臨床基準 1.血栓症 画像診断、あるいは組織学的に証明された明らかな血管壁の炎症を伴わない動静脈あるいは小血管の血栓症 ・いかなる組織、臓器でもよい・過去の血栓症も診断方法が適切で明らかな他の原因がない場合は臨床所見に含めてよい・表層性の…

PCOS 診断基準(2024)

自分のメモのため、忘れないうちに張り付けておきます。 PCOS ※ここで言う月経周期異常とは 無月経、希発月経、無排卵周期症 と定められていますね。

産婦人科診療ガイドライン 婦人科外来編(2023年版) CQ317 Mayer-Rokitansky-Kuster-Hauser症候群の管理は?

CQ317 Mayer-Rokitansky-Kuster-Hauser症候群の管理は? A1 十分なカウンセリングとフォローアップができる環境で、月経・妊孕性・性交に関し本人が理解可能な範囲の内容を説明する(A)。 A2 造膣術は、十分なカウンセリングを行い、本人の希望によって施行…

産婦人科診療ガイドライン 婦人科外来編(2023年版) CQ316 先天性の子宮形態異常の診断は?

CQ316 先天性の子宮形態異常の診断は? A1 随伴する以下の症状につき詳細な問診を行う(A) 1)無月経 2)月経困難症や月経後の腹痛 3)月経後の出血 4)流早産の既往 や不妊 5)骨盤内腫瘤や子宮内膜症 6)尿路、骨格、聴覚系の合併奇形 A2 診断のた…