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生殖医療ガイドライン(初版2021年版)CQ11 体外受精法の卵巣刺激における注意点は? (卵巣刺激法・LHサージ抑制法・検査) 自然周期・mild ovarian stimulationは有効か?

CQ11 体外受精法の卵巣刺激における注意点は? (卵巣刺激法・LHサージ抑制法・検査) 自然周期・mild ovarian stimulationは有効か?

A1 natural cycle IVF (nIVF)またはmidified natural cycle IVF (mnIVF)と調節卵巣刺激に基づくIVFとでは、出生率に差がない(C)。

A2 mnIVF、あるいは中等量までのFSH製剤とGnRHアンタゴニストの投与に基づくmild ovarian stimulation IVF (mild IVF)において、排卵抑制のためのNSAIDsを使用する(B)。

A3 正常卵巣反応の患者群を対象とするmild IVFは、調節卵巣刺激に基づくIVFと同等に有効である(A)。

A4 正常または高卵巣反応の患者群に対して、クロミフェンクエン酸塩単独あるいは中等量のゴナドトロピン製剤を併用したmild IVFの実施を推奨する十分なエビデンスはない(C)。

A5 低卵巣反応患者の患者群に対して、クロミフェンクエン酸塩単独、またはクロミフェンクエン酸塩および中等量のゴナドトロピン製剤の併用に基づくmild IVFの実施は、調節卵巣刺激に基づくIVFと有効性は同等である(A)。